新茶

連休に帰省したついでに、実家の茶摘み、製茶を手伝って(邪魔して?)うちの分をもらってきました。実家はお茶の栽培を業としてるわけではないので、自家消費とおすそ分け分くらい摘んでおしまい。といっても、基本茶粥が朝食になるような地域なので、5kg/一軒くらいと、普通より多めですかね。

茶畑なんてなく、いまは山椒に転換したみかん畑の段々のところや隣の畑との境に茶の木が植えてあります。新しく植えたことはないので、みかん畑が開かれた数十年前に植えたっきり、落ちた種で適当に増えてるようです。

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茶畑のイメージからは程遠い茶の木。手前右のほうは剪定したあとですね。

 

ここから新芽だけ摘んで持ち帰り、製茶するわけですが、畑まで出かけて摘むのも面倒なので、父がざっくり剪定して、落とした枝を持って帰って自宅の土間で新芽を摘みました。世間の茶摘みのイメージとは随分異なりますね。

摘んだら製茶します。釜で揉みながら炒って、ムシロの上で丸めるように揉みます。揉むのは結構重労働。

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揉んだら広げて天日干し。真ん中のムシロの左半分が一番最初に干したもので、干してる間に緑から黒っぽい色に変わっていきます。茎の部分が折れるようになったら、もう一度炒って水分飛ばして出来上がり。

https://www.instagram.com/p/BE90Yo6QLaE/ 

 九州あたりの釜炒り茶の製法に近いようですが、最初に揉んだあと干すのと、炒るのが最初と最後の二度だけ、というところが違いますね。

https://www.instagram.com/p/BFBXTnZQLfq/

とまあこんな感じでお茶をもらってきました。

お茶なんて買ったことない、と母が言ってましたが、市販のお茶ってどうやって収穫、作ってるんだろ、とあれこれ見てると、一番茶の新芽だけを手摘み、ってもしかして入手したしにくいんじゃ...

https://www.instagram.com/p/BFD5tv6QLZN/

摘んでから3日。新茶をいただく。

 

機械製茶の理論と実際―茶葉と環境にあわせた工程管理

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